『江副浩正』(3)

今週は第2章の『浩正少年』という部分を読んでいます。
江副浩正氏の出生から甲南学園で過ごす中学時代までが描かれています。


本書によると、浩正は、父がかなり厳格でいつも父に怯えつつも甘える母もいない寂しい日々を過ごし、そのせいで非常に心を閉ざした性格であったようです。
中学は学費も日本一高く、学力も高い甲南学園に入学します。しかし、そこでの江副浩正の存在を記憶する人はいないと言われるほど、影の薄い存在だったようです。

 

 

『3番目の母きくゑのお金で、甲南に通う浩正に贅沢いう余裕はなく遠慮のある身として金の無心もできない。6年間何不自由なく暮らす友人たちの姿をみて、金のないみじめさを、嫌という程味わった。』

 

こう言ったお金持ちばかりが通う暮らしが、浩正のなかでお金の大切さを駆り立て、将来必ずお金に困らない生活をしようという思いに繋がったのではないでしょうか。